施工事例

CASE

自宅の倉庫を洋菓子店に。無理なく夢をかなえた小規模リノベ―ション

REFORM DATA
種別
小規模リノベーション
エリア
飯能市
リフォーム箇所
内装、外装
施工期間
約1ヶ月
SHOP DATA
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OWNER VOICEオーナー様の声

吉川さま

フランスの片田舎を思わせる温かい雰囲気が魅力の小さな洋菓子店「吉川製作所」。パティスリーやフレンチレストランでパティシエ経験を持つ吉川さまが、自宅の倉庫をリノベーションし、2024年6月末にオープンしました。

約1坪とコンパクトな空間ながらも、自由にDIYを楽しめる余白を残して設計。吉川さまのアイデアも加わり、個性と愛着の詰まったお店が完成しました。

無茶な要望も受け止めてくれる姿勢が嬉しくて

吉川さま

実は家を新築したときから、お店も併設したいと思っていたのですが、当時は子育てが忙しくて諦めていたんです。そこから数年後、ようやくオープンに向けて動けるタイミングが来て、自宅を建ててくれたヒロ建工に相談したところ、ヒロベースを紹介していただきました。

最初は、工房や冷蔵庫、水回りを完備した本格的なパティスリーにしたい、という大きな構想から相談を始めました。いま思えば無茶な要望だったと思いますが、ヒロベースは「NO」とは言わず、真剣に受け止めてくれたんです。まずは実現に向けて考えてくれるスタンスが頼もしく、何より嬉しかったですね。その後、正直にいろいろと相談する中で、自分に合った規模感も少しずつ見えてきて。最終的には倉庫スペースにおさまるかたちでお店づくりを進めることになりました。

木材はDIYでエイジング加工。長年使い込んだような質感はご自宅の外観との相性も抜群
かつてお義父さまが経営されていた町工場の木箱をインテリアとして再利用。店名の由来もここから

細かな感覚を大切に、使いやすくなる工夫を考えてくれた

吉川さま

お店づくりで一番大切にしていたのは、焼き菓子を素敵に見せること。見た目で「美味しそう!」って思ってもらうのがすごく大事なので、お菓子を並べるショーケースの設計は特にこだわりました。ただ、棚の高さや奥行きを数字で話していても、正直イメージができなくて。そしたら、ヒロベースから営業中の動きをシミュレーションしてみようと提案がありました。事務所にあった棚のサンプルを使って、「こんな感じで渡すとどうかな?」「高さはこのくらいでいい?」って、私の感覚に合わせて一つひとつ丁寧に確認してくれたんです。手を伸ばしてみたり、お菓子を渡す動作を試してみたりしながらサイズ調整をして、理想的なショーケース兼カウンターが出来上がりました。

焼き菓子をきれいに見せるガラス張りのカウンター。たくさん並べられるように、少し奥行きを持たせている
友人たちと一緒に塗った漆喰の壁。白い内装は圧迫感を払しょくし、店内を明るく見せる効果も

どんなときも寄り添ってくれるから、楽しくお店づくりができた

吉川さま

相談を始めてからプランが決まるまで1年ほどかかりましたが、打ち合わせでは新しいアイデアや提案が次々と出てきて、毎回楽しい時間を過ごせました。お店の営業許可を取得する際には、建築士さんが保健所まで同行してくださり、一緒に話を聞きながらベストなプランを考えてくれたのが心強かったですね。

また、現場の雰囲気も和やかで、大工さんにも気軽に要望を伝えられる環境でした。看板を道路側に向けて調整してもらったり、カウンターに取り付ける扉を造作してもらったりと、工事中に生まれたアイデアも柔軟に対応していただけて。理想をかたちにするために最後まで寄り添ってもらえたおかげで、期待以上に素敵なお店にすることができました。

店の雰囲気に合うようにヴィンテージ風に製作した看板。置く場所に合わせて、文字の向きを変えられる仕様に
店内にはワイヤーオーナメントなど、おしゃれな小物がセンス良く飾られている